Sonne & Mond

人間生活に於いて、自分の視点で見解を述べていく コラム形式の更新をしていきます。

chapter 92 連続短編小説 「蜃気楼の向こう側」 最終章

Posted by 玲secil on

※chapter 90からの続きです。


夏休みが終わる前日、遥さんにもう一度会いたいと思い 連絡を入れた。

でも、彼女からの返事はない。

あの海へ一緒に行った日以来、とくに連絡を取り合ったわけでも なかった。

頭の中では 遥さんの事で頭がいっぱいだが、忙しいのかな と思い、自分の中のモードを 夏休みの宿題の残りに切り替える。


夜が近付く頃、遥さんから一通のメールが。。

「私達が会ったり連絡を取り合う事は、もうやめにしましょう。

あなたは あなた、私は私の世界に、また戻って今を生きるの。

名前を知らないまま同士の方が、意外と わかりあえたりするでしょ?

あたなは私にシンパシーを感じたかもしれないけど、きっと それは あの日の幻想よ。

結局は違う者同士だった、と確実に知るよりは、ショックは大きくないでしょ。

だから、あの海の日の記憶で 私達はストップ。


有難う。」


僕は、このメールにとくに返信をしたわけではない。

不思議と事を受け入れ、何事もなかったかのように 明日からの二学期を迎えようとしている。


何も知らない同士のままなら わかりあえるかも、という感覚は 僕には まだわからない。

僕は、もっと遥さんを知りたかった。

でも、お互いに口下手だった。


感覚的に発する言葉で話が共有できた事は、嬉しかった。

この経験、次に活かせるかな。。


夏の蜃気楼の向こう側に揺れながら消えていく、不思議な出会い。

「違っても僕は良かったよ。あなたは あなた。僕は僕。

悠と名付けられたが、漢字が違えど 本名の優と同じ呼び方をされたのは、ビックリしたけど。。」


振り切った僕は、不思議と 明日に立ち向かえる気がした。


終わり。



※あとがき

夏のメランコリックな感覚によせた、少しばかしの幸せ。

名前も生い立ちも何も知らない同士のまま、上記のような時間を共有した 不思議な出来事。

悠は高校生、遥は大学生くらいの歳。

ところどころに 音楽の詞世界を取り入れたのは、自分を重ねた結果です。

突然、思い付きました。


最後は、一方的に 何かしらの理由をつけて突き放す方向にし、その理由として 「私とあなたは違う」という、若い時にありがちな 何とも言いがたい すれ違いを表現。

私自身、過去に言われて 印象に残ってますからね。


女性が歳上なのは、自分の好みです。

悠が音楽好きな事は自分を取り入れ、遥が漫画好きなのは とある人へのノンフィクション。


にしても、「何だ コレ」的な話でしたね。。

今、「心の中をハッキングして、相手が知らない 自分の中の相手を操る」 という原案の話が頭に浮かんでますが、また 思い付いたら 「お話」というカテゴリで書くかもしれません。


では。

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chapter 91

Posted by 玲secil on

自分の事を、素直に話せる人。

冗談混じりに、誰とでも親しそうに会話ができる人。

あった出来事や これからの予定などを、楽しそうに話す人。

皆が素敵に映ると、自分は どんどん殻に閉じ籠りたくなり、よりいっそう 会話もしたくなくなる。

例え 心の調子が良い時に 誰かと上記の様な時間がを共有出来たとしても、真の心の中の空虚は埋まらず、一人で音楽を聴き 気持ちを落ち着かせる。


世の中が 本当に大嫌い という感情が占める割合が多いと、心は辛く疲れる。

誰にも言い表せない ぐちゃぐちゃな叫び狂いたい感情と、埋まらない空虚さを誰かに伝えたいのか。

それは、リストカットなどをして 誰かに見て気付いてもらいたい感覚と 同じかもしれない。


私は、セックスがしたい。
一度深い関係を持てば、私の事を 忘れないでしょう。

音楽の次に、好きだ。

生きてる感覚が、一番得られる。


セックスをした後に、相手の女性を殺してしまうような事、たまに浮かべる。

何だか、心が楽になる気がする。



空虚を埋めたい。

満たされたい。

愛されたい。




そして、音楽が聴きたい。


心に翳りがある、ロック、クラシック、ヒップホップ、ジャズ、エレクトロニカ、ハードコア・パンク、メタル、アンビエント、全部 愛してる。

私を理解して寄り添ってくれるものは、陰鬱な美学を纏う音楽 ただ それだけ。


周りの皆が楽しそうに語る音楽や映画なんて、私は 混じりあいたくない。

そんなもの、信用できない。

うつむいて、風に吹かれて、延々と弧を感じるような、誰にも共感されない ぐちゃぐちゃな奴を もっとちょうだい。

壊したいから。



今年の夏は、世の中の逆をいきたい気分。

皆さんには、勧めませんが。。

chapter 90 連続短編小説 「蜃気楼の向こう側」 第4章

Posted by 玲secil on

※chapter 87 からの続きです。


とくに親しい友人もいなければ、何をしたいわけでもない。

そんな自分にとって、お祭りや旅行に行くなどの楽しい話を外部から聞いても、いっそう 心を閉ざし籠りたくなるだけである。

しかし、今年の夏は違う。

遥さんと、心の空虚さや孤独な感覚を 共有できる気がしたから。

海へ、二人で訪れた。


「ねぇ、私 誰もいない 静かな海が好きなの。


壮大に広がる晴れた空と波音、自由だけど 誰も何も言ってこないから 気付いてもらえない寂しさがある。

でも、ここで身を投げたら 何もかも開放されて 私は全てが許される気がする。


もう何もしなくて大丈夫、て 抱きしめてもらいたいのかな。。」


「僕も、海は好きです。

同じく、誰もいない方が 自然の音だけで落ち着きます。


こうして見ていると、カモメは自由に羽ばたいていますね。

身を投げたくなる気持ちも、わかるかもしれません。

僕も、ずっと一人でいる時間が長く 誰と話すわけでもないので、信頼できるのは 問いかけても うんともすんとも言わない、こんな海や いつも聴いてる音楽だけです。

でも、今こうして遥さんと話をしていて、あなたにも 信頼を寄せたくなってきました。」


「言葉は いつだって無力よ。

何も知らないくせに、ズケズケと心の中に入ってきて、価値観を強要しようとする周りが大嫌い。

だけど、悠くんから借してもらったCDをいくつか聴いて思ったの。

あなた、心に翳りがある音楽が 本当に好きなのね。

あなたの心の中に その翳りがあるのなら、何か 無条件で信頼できる気がする。

自然と寄り添えるような、不思議な感覚ね。」


僕たちは、翳りのある心のフィルターから見た海の魅力を よく知っているのかもしれない。

誰もいない海。

ただ広がる空。

自然の音だけで

他に

何も

ない

ない

ない。


あの時、遥さんに触れたかった。

でも、出来なかった。


夏休みが、そろそろ終わろうとしている。

充実した、メランコリックな幸せ。


ボードレールの「悪の華」を読み 浸ることなど、どうでもよくなった。



続く。

chapter 89 ユニークさについて

Posted by 玲secil on

私は、多くの人が悩む様な事柄では 悩まないタイプかもしれません。

それは、時間がなかったり、忙しかったり、状況の流れによって 苛立ちを感じ何かに当たったり、怒りを露にするような事です。


ピンチな時ほど そのスリルさをワクワクに変えて楽しみ、忙しい時ほど 冗談をフルに活かした和む環境にして 難なく乗りきること。

多くの人にとっては、それは難しいのでしょうか。


私は、自分の都合や自我欲を、直面した状況によって簡単に捨てる事ができます。

だから、簡単なのかもしれません。

欲がなく、時間もおおらかに見ている。


苛立ちを感じる事に多くの人が嫌悪感を持っているが、言い訳をつけて中々変えようとしない。

人は弱い生き物なので、何かしらの言い訳を自分につける癖がある。

変わりたいのか、変わりたくないのか、良いのか、悪いのか、どっちですか。


変わりたくても、答えが見つからないだけかもしれませんが。。



ピンチな時を、正義感を保った状態で楽しく生きる感銘さを知る映画として、「ライフ・イズ・ビューティフル」、「フォレスト・ガンプ」が私の中に浮かびました。

ライフ・イズ・ビューティフルは、ドイツ・ナチス軍から捕らえられないように逃れるという大変な状況を、まだ何も知らない小さな子供に ユニークな状況として演じて何も辛くない、と寄り添う素敵な話。


SOPHIAの「進化論」という曲は、毎日が大変 と思う状況を、180度視点を変えてユニークに捉える。



YMOの音楽は、何に縛られることなく いつの時も自由。




世の中、苛々するような必要性は ありません。

誰かの悪口を言う必要性も、ありません。

悲観したり苦しむ必要性も、ありません。


全ては宇宙的に、心を開放して 笑顔である事が 最高のユニーク。


意地っ張りなもの、全部捨てたら 物凄く簡単です。

chapter 88 許す事

Posted by 玲secil on

今日は、連続短編小説の更新は お休みです。

思い付きで始めたものの、客観的に見て 「何だ、これ。。」という話になってしまいましたが、最後まで 物語を完遂させる予定です。


話は変わり、「許す力」という本が 少し前から 自己啓発本のベストセラーとなっているそうです。

そういう本が多く読まれるという事は、世の中的に 何かを許す という行為は難しいのだな、と いう事でしょうか。


私は、数年前に 数人囲いによる ひったくりにあいました。

その時、使っていた鞄が奪い合いの末に破損し、後々 面倒な被害提出をする形になった事を よく覚えています。

犯人グループは すぐ捕まり、後に裁判となり 弁護士を通して 私宛に謝罪の手紙や 御詫びの封が何度か届きました。


実は、私は 怒ったり恨んだりしていませんでした。

人の過ちは どんな形であれど、何かしら あるはずです。

過ちを犯したが その過ちに気付くキッカケに私が縁があっただけ、という捉え方でした。

で、どちらかというと 警察に捕まり、裁判にかけられ、弁護士と話をしたり、懲役があり、労働があり、獄中内で色々あり。。という過程を浮かべて、「大変でしょうが、ここから 新たなスタートが切れますように」と 無意識に相手側を心配してましたね。。


親族や友人が殺害されたり、という被害は 私はないのであれですが、私は 死刑制度は反対派です。

憎しみが憎しみを生む連鎖、結局人が人を殺す事の繰り返し、では 殺人行為はなくならない と思うからです。

で、誰かが 許す行為を示さなければ 負のオーラに纏った人間の行為は 止まらないでしょう。

でも、大抵は 許すわけにはいかない。。


なら、私がキッカケでいいので 世の中が変わっていくような 許す力に動かされ改心されていく加害者の人々の輪が広まっていけば、と 最近よく思います。

世の中が真の平和の心に溢れるなら、私自身 どんな目に合っても大丈夫です。

覚悟は、いつでも できています。



色々な犯罪ケースや報道機関、そこに取り巻く人達などの様子を見ていると、悪い意味で 日本人らしいな。。と思うことが よくあります。

そういう部分、皆 悪い感情を抱いている事を理解しつつも そうなってしまうのか、変わりたいのか どうなのか。

気になるところです。

chapter 87 連続短編小説 「蜃気楼の向こう側」 第3章

Posted by 玲secil on

※chpater 86からの続きです。



お互いの好きな物の貸し借りも済ませ、映画を観る約束までした。

そう、高校最後の夏は 遥さんとカルチャーを楽しむ事に決めたんだ。


ひとまず、家に帰り 遥さんから借りた漫画を読んでみる。

「姉の結婚」は、不倫関係が描かれているが、純な気持ち故のストーリー展開で面白かった。

「曇天に笑う」は、明治維新が舞台となり 監獄への橋渡し人を請け負う曇家の三兄弟が織り成す大冒険活劇。

「黒執事」は、執事の完璧ぶりや 実は○○という設定、各キャラクターの濃さもあり、これは ハマりそうだ。


遥さんに漫画を教えてもらってから、漫画が好きになった。

僕も、今後 違うCDを貸してあげる事にする。

David Bowieは必聴。


keith jaretteなど、ジャズも良いかも。


沢田研二や布施明などの、昭和歌謡も良いぞ。


選ぶ楽しさも含めて、作品の貸し借りは 今後も続いていく事となる。。


あれから日が経ち、今日は約束していた 映画を観に行く日。

「思い出のマーニー」は、初めは期待をしていなかったけど、宣伝の触れ込みなどを見て 繊細な感性を感じ、気になった。


「映画館、夏休みだから 人いっぱいね」

遥さんは、今日も素敵だ。


映画を観てる途中、お互いに 物語に真剣で スクリーンを観ていた。

「素敵な話でしたね」

「えぇ、思ってた以上に良かったわ。ねぇ、今度海に行かない?」


映画を観て 何か思ったのだろうか。

遠い目をして、遥さんは 僕に言う。


今夜は、夏だけど 秋のような涼しい風を感じて 何とも言えない気持ちになる。

「思い出のマーニー」の作風、遥さんの遠い目、海に誘われた感覚、そして 秋のような風。

これは、幸せなメランコリックだ。


僕は L'Arc~en~cielを口ずさみながら、帰路へ。



海に行ける時が、楽しみだ。



続く

chapter 86 連続短編小説 「蜃気楼の向こう側」 第2章

Posted by 玲secil on

※前回 chapter 85からの続きです。



ひょんな事から キッカケに知り合った遥さん。

僕は、家に帰る途中 遥さんの事を浮かべて LUNA SEAの「Thougts」という曲の一節を浮かべた。


美しすぎるまま この胸を捉えたままの君は

儚すぎるままで 悲しみさえ 艶やかなまま


夏の季節の鮮やかさと共に突然現れた、不思議な哀愁と素敵な笑みを併せ持つ女性。。

これは、何かあるぞ と思いつつ、勿論 次に会う約束を交わした。

今度会う時に、お互いの好きな物をいくつか持ってきて貸し合う という事になったので、何を持っていこうか 先程から ワクワクしながら考えている。

僕が最も好きなLUNA SEAの新作 「A WILL」は決定。



後は、何にしようか。。

この夏、涼しく浸れる 美学的で繊細なクラシカルテイストある作品がいい。。

完全な自分好みの感性によるチョイスだが、自分の事を知ってもらう という呈で、waves on canvasの「Into the northsea」



David Sylvianの「Gone to earth」



を残りの2作品として選ぶ。


そして次の日の朝、遥さんと図書館の入り口で待ち合わせ。

「待った?」という声と共に、彼女は 僕より少し遅れて到着。

透明感ある美しさと、少し茶色な長めの髪が 何ともいえない気持ちにさせてくれる。


「図書館の向こう側の道に、パン屋さんがあります。ちょっとした軽食が中で取れるので そこでお話でもしましょう」

僕の案により、今日の最初の行動が決まる。

彼女が、どんなパンを取り 何の飲み物を注文するか 気になるところ。

一度気にかけた女性の好きなものや興味のあるものなどは、知りたい欲求に駆られる。

「これ美味しそう」と彼女が選んだパンは、クロワッサン生地に卵が入ったオープンサンドと かぼちゃを濾した餡が入った かぼちゃの餡パン。

飲み物は、果肉が少し入ったものが良いとの事で オレンジジュースを頼んでいた。

僕も彼女の注文を真似してオレンジジュースを頼み、パンは クリームパンと じゃがいもが入ったパンの上に カラシマヨネーズが ちょこんとのっているものを選ぶ。

パンは いつものチョイスだが、飲み物は 普段は紅茶である。


「悠くん、気に入るか どうかは別として、いくつか 私の気に入ってる漫画を持ってきたわ」

悠くん。。

そう、昨日から 僕は 悠くんなのだ。


遥さんが持ってきた漫画は、「姉の結婚」



「曇天に笑う」



「黒執事」


各一巻の三冊。


どれも知らないが、黒執事は 辛うじてタイトルは わかる。

僕も、持ってきたCDを三枚渡す。

「どれも聴いた事はないけど、LUNA SEAは 名前なら知ってるわ」

思った通りの反応である。

「普段は どんな音楽を他に聴くの?」と問われ i-podの中身を見せ、PIANOMAGIC


UNDERBYEN

を試しに再生してみせる。

「独特な音楽ね」という切り返しと共に、彼女は自身の趣味について語る。


「私は、昨日も言った通り 漫画やアニメが好きなの。例えば、悪の華もそうだけど 文豪ストレイドックス や 月に吠えらんねえ という漫画内に 昭和の文豪が何人か出てくるのだけど、これで 色々知ったわ。私は、漫画やアニメから 全てを教わったの」

と、彼女は言う。

僕が音楽から色々と得た思いや共感のように、遥さんは 漫画やアニメで心底救われているのか。

という事は、好きなものとしてあげる漫画やアニメ作品を見れば 遥さんの事を紐解き知れることに繋がるのか。。


「今度、映画を観に行きませんか?」 という約束を持ちかけてみる。

彼女は二言返事で了承をした。

「何を観るの?」

「思い出のマーニーです。気になっていたので。」

「あぁ、マーニーね。私はマレフィセントが気になっていたけど、それでいいわ」


「映画」という 一つの作品を共有できる時間。

僕にとって、憧れだった。


お互いの趣味の話をしつつ、今日は お開き。

また今度、という約束のもと 次回は深い話ができたら。。と期待を持ちつつ、何かに満たされた気持ちを胸に 家路を辿る。



続く。

chapter 85 連続短編小説 「蜃気楼の向こう側」 第1章

Posted by 玲secil on

高校最後の夏休み。

学校という集団生活が苦手な僕にとって、1カ月以上 何かを強いられる環境から解放される事は とても気持ちが楽である。

来年は受験を控えている事もあり それなりに備えていなければならないが、「18歳」という時の夏休みを 満喫したい気持ちでいっぱいだった。


読書感想文の宿題の事を思い出し 今年は何を読んで書こうかと考えていたところ、ボードレールの「悪の華」が浮かんだ。


何故 高校生の僕がフランス文学の名書であるボードレールの「悪の華」を知ってるか て?

それは、僕は音楽が好きで BUCK-TICKの「悪の華」



マダムエドワルダの「ヒステリックな伯爵夫人」


なるアルバム作品が、ボードレールのそれから影響を受けている、という事を知ったからである。

自分の好きな世界観を持つアーティストが影響を受けた文学とは、どんな物か。。

早速、図書館へ 足へ運ぶ事にした。


晴れた暑い夏日の中、手放せない愛用のウォークマンを聴きながら、自転車で図書館へ向かう。

15分~20分程で着いた図書館の中は、勉強や調べごとをする学生や 読書を求める年輩の方などで 人は多い。

早速 ボードレールの「悪の華」を棚に探しに行くが、一見 どこに置いてあるのかは わからない。

外国文学。。

フランス。。

ボードレール。。

というワードを浮かべて 彷徨いていたところ、ようやく それらしき棚を発見。

そして 「見つけた! ボードレール! 悪の華!」 と思った瞬間、一人の女性が 同じ本を手に取ろうとする。

えっ!? と思ったところ、女性と目が合った。

何かしら? という表情でこちらを見つめる女性に対し、僕は 思わず声をかけた。

「あなたも、ボードレールの悪の華を お探しで?」

女性は 突然の声掛けに驚きながらも、「えぇ、そうよ」と返す。

「そうなんですね!! 僕は、今年の夏の読書感想文に、このボードレールの悪の華について書こうと思いました。実は どんな作品か知らないのですが、BUCK-TICKやマダムエドワルダというバンドが この作品に影響を受けている と知って、僕も読んでみる事にしたんです」

「バクチク!? マダム!?。。知らないわ。。私は、漫画やアニメが好きなの。ほら、悪の華って 同じタイトルの漫画があったでしょ?

あれを読んで興味を持って、手に取る事にしたの」

僕は 漫画やアニメについては あまり詳しいタイプではないが、趣味のフィールドは違えど 何かしら通じあえるものが彼女とはあるかも という直感が働き、続けて話をする事にした。

「あの。。名前 何て言うのですか? 僕は。。」

「名前? 私、名前とか年齢とか 興味ないの。あなたの思った通りの名前で呼んでくれれば 結構よ。あなたは。。何となくだけど 悠くんね。そんな気がしたの。」

えっ!? と思いつつも、自然と 彼女の思考やペースに引き込まれ、僕も 相手の名前を浮かべる。

「あなたは、何となくですが 遥さんです。遠い異国な不思議な感じの、遥か彼方な、遥さん!」

ふふふ、と 何それ的な笑みを浮かべられながらも 「いいわ それで」と了承をする。

僕は、悠。

彼女は、遥。

今日から、二人の不思議な夏の思い出が始まる。



続く。

chapter 84

Posted by 玲secil on

自分が元々持っている、個性やパワー。

他人が見出だしてくれる場合もありますが、それを最終的に 完全に自分の物として最大限の発揮をする事は、自分次第です。


私は、自分は自分、他人は他人 と捉えるのが いつの日からか非常に難しくなりました。

それ以来、他人の生き方や夢に向かう姿勢など 理解に近付く方向へ行きましたが、自分の現状と無意識に比べてしまうので 自分の在り方を否定しだす。

ですが、これでは 自分の持ち前の良さを活かす事は 到底できません。


自分の心を奮い立たせ 自分を信じた時、それが持ち前のパワーと比例した際に出せる 最大限の感覚。

皆さんは、体験した事があるでしょうか。

心=脳 という事ですが、考えを吹っ切れた状態にして掴める ある意味第六感の覚醒。


もしかしたら、何事も一番大事なのはメンタルかもしれません。

メンタルが良ければ、何でもできる。


悩めるメンタルは、強いメンタルを手に入れられる キッカケかもしれない。

chapter 83

Posted by 玲secil on

私は、あまり会話をするタイプではないですが 考え事をよくしています。

1秒たりとも、考え事をしていない時は ないかもしれません。

あまり喋らないタイプの人は、大体そうかもですが。。


人の考えている事を読める人がいたら、意外と心が楽になるかもしれない。

それは、好きな人がそうだったら。。と、また ふと考える。

私の事を、よく知ってる人 となるからです。


人の心を常に読める状態にあるのは、ある意味性格に難ありでないと 辛いかもしれない。

でも、自分にもし そういう能力があったら 面白いかも、と また ふと思いました。


妄想というか、空想というか、何というか。